会社概要Company Profile

躍動する技術、京都から世界へ
~微細ナノ技術による革新への挑戦~
From Kyoto to the World.

ご挨拶Greeting

2000年の秋にカナダ・バンクーバーにおいて、スペースシャトルや国際宇宙ステーションでの「無重力環境を利用した宇宙実験計画」に関する国際シンポジウムが開催されました。その全体会議で、私の講演の後にNASAの講演があり、米国は今後ナノ材料の研究を重点的に進めていくと表明しました。その時私は、ナノ材料が何を意味する物か、ナノ材料自体は重力依存性がさほど大きくないため、今後の実験計画に考慮する必要が無い、と考えていたことを思い出します。その後ナノ材料に関する研究開発は飛躍的な進化を遂げてきました。
ナノ材料とは1~100nm程度の(ナノは10億分の1)であり、その小ささ故にバルク時には無い特異な性質を発現することが知られています。
例えば粒子径が数ナノレベルまで小さくなると粒子の比表面積は激増し、触媒反応効率が向上します。自動車の有毒ガス低減のための触媒には高価な貴金属が使用されていますが、ナノ粒子を使用することで触媒材料の使用量を減らすことが可能になります。
ナノ粒子は光の散乱と反射にも影響します。屈折率が小さい酸化物などの場合は、粒径が可視光波長(400~800nm)の1/10以下の大きさになると散乱が非常に小さくなるため、液体などに均一に分散させると透明になります。また、金属の場合は、粒子中の自由電子の集団振動が光の波と共鳴すると、特定の光を吸収・散乱する性質があります。例えば金の場合には透き通った赤色を示し、古くはステンドグラスの着色に利用されてきました。この性質はバイオセンサー等にも応用されています。
このようにナノ粒子は、大きな粒子では得られない新たな特性を示すため、様々な分野における研究者の研究対象であり、ナノテクノロジーは材料科学の中でも最先端の研究の一つとなっています。当研究所では、1nm程の9単位胞程度の極小微細ナノ結晶粒子を生成する技術の開発に成功し、この技術を主体として、がん治療、半導体の高集積化への貢献、バイオテクノロジーでの斬新的な応用等、幅広い研究と技術開発を進めています。
これまで私は、小型ロケット実験やスペースシャトル、国際宇宙ステーションでの実験装置の開発を通じて、多くの宇宙実験計画を実行してきました。そこから得た最大の収穫は、失敗だけが我々を成長させると言うことです。失敗は、我々の知識/想定の外側に存在するが故に、常に我々を進化させる可能性を秘めています。我々は多くの失敗を恐れず目標に向かって取り組む事を、基本的な研究開発の理念としています。

この京都の地で、日本文化を支えるために大きな役割を果たしたのが伝統産業であり、伝統的な技術と技法は今日の日本文化の礎となっています。ここに新たな日本の伝統技術となるナノ研究/技術開発が育まれ、まさに世界へと羽ばたこうとしています。

私は信じてやみません:近い将来JAPAN NANO研究所が世界を席巻することを
私は願います:京都から世界の最先端技術を創出することを
私は祈ります:我々の研究/技術が人類へ貢献することを

株式会社JAPAN NANO研究所 所長
依田 眞一
(宇宙航空研究開発機構 名誉教授、熊本大学 客員教授)

会社概要Company Outline

株式会社JAPAN NANO研究所は、2020年9月に京石産業株式会社・ナノマテリアル研究グループから分社化した会社で、極小ナノ粒子の研究・開発・製造を行っています。

  • 会社名
    株式会社JAPAN NANO研究所
  • 本社所在地
    〒600-8320 京都市下京区西洞院通七条上る福本町405番地(京石産業内)
  • 電話番号
    075-353-8877
  • FAX
    075-353-8831
  • E-mail
    info@j-nano.co.jp
  • 代表者
    代表取締役 土井 善夫
  • 所長
    依田 眞一(宇宙航空研究開発機構 名誉教授、熊本大学 客員教授)
  • 資本金
    30,000,000円
  • 設立
    2020年9月

関連特許Patent

特許名称 出願日/登録日 備考

ナノダイヤモンドの製造方法(特許5370887)

2013年9月27日

熊本大学との共同取得

グラフェン及び化学装飾グラフェンの製造方法(特許第6833243号)(特開2017-222538)

2016年6月15日

熊本大学との共同取得

セリアナノ粒子の製造方法、およびセリアナノ粒子、研磨剤、研磨方法(特開2020-070220)

2018年11月1日 熊本大学との共同出願

微粒子の製造方法及び当該方法により得られる微粒子

2020年3月2日 京石産業の単独出願
電極保持具及び電極反応装置 2020年3月24日 京石産業の単独出願
極小ナノ粒子の製造方法、
極小ナノ粒子および極小ナノ粒子溶液
2020年7月17日 熊本大学との共同出願

株式会社 Japan Nano 研究所

〒600-8320 京都市下京区西洞院通七条上る福本町405番地(京石産業内)
TEL:075-353-8877 / FAX:075-353-8831
Copyright © Japan Nano Research institute Co.,Ltd. All Rights Reserved.

サンプル提供・商品開発のご依頼等、お気軽にご相談下さい。